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蛟龍(こうりゅう)とはどんな妖怪?ゲゲゲの鬼太郎に登場で強さや特徴を解説!

蛟龍(こうりゅう)

中国に伝わる生き物の蛟龍(こうりゅう)。

日本でいうところの、『ミズチ』に近いものがありますが、鬼太郎にも妖怪となって登場します。

今回は、そんな蛟龍に関して紹介していきます。

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蛟龍(こうりゅう)とはどんな妖怪?

蛟龍(こうりゅう)は、中国に伝わる『竜』または『竜の幼生』ともいわれています。

中国では俗に、『なにがしかの影響で実力が発揮できない英雄』のことをを『蛟竜』と呼んでいます。

これを言いかえると、『伏竜』『臥竜』などと同じく、『雌伏して時機を狙う人』の比喩になります。

蛟龍(こうりゅう)の伝承とは!?

中国には、いろいろな伝承上の生物がいますが、蛟龍についてもいろいろな説が語られています。

『荀子』では、蛟龍とは単に『ウロコを持った竜』とされています。

短編小説『述異記』では「水にいる水蛟(マムシの一種)は500年で蛟に、その蛟は1000年で龍に、龍は500年で角龍に、1000年で応竜になる」とあります。

李時珍の『本草綱目』によれば、その眉が交生しているため『蛟』という名がついたとされています。

長さは一丈余、つまり3メートルほどですが、体には四肢があって足は平らな盾状、胸が赤くて背中に青い斑点があるとされます。

尾先には瘤、または肉環があるとされます。

蛟龍(こうりゅう)が『ゲゲゲの鬼太郎』に登場!強さや特徴を解説!

『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する蛟龍は、まだ画像が白黒時代だったころの第1シーズンから登場していますが、鬼太郎ではなぜか日本の妖怪となっていて、姿形も竜とはとても思えないような『デフォルメされた巨大な類人猿』のようなものでした。

一反木綿の言葉によると、「70年間生きた蛇の卵が、地下において数百年間育った後で、天に昇り蛟龍になった」とされます。

鬼太郎の作品中では、たらこくちびるのような口の中に鋭い歯があり、らんらんとして光る大きな目からは『蜃気楼を作る光線』を出します。

『妖怪獣』で刑部狸にコントロールされて登場し、最初は月の中にいたものの、人間がミサイル攻撃で月を破壊したために地上に現れました。

すさまじい破壊力を持って日本を制圧し、鬼太郎も巨体によって踏み潰しましたが、鬼太郎の『何でも溶かしてしまう』という胃液がかかったことで溶けて倒されましたね。

劇場版では、ぬらりひょんの部下のひとりとして登場し、南方妖怪の船に向かう鬼太郎の筏に襲い掛かりました。

しかし、一反木綿に目を塞がれて、鬼太郎が使う『オカリナの剣』で頭を攻撃されて暴走し、船にぶつかって共に消えています。

この蛟龍も、鬼太郎に出てくる妖怪の中では、かなりの強さを誇っていました。

鬼太郎の何倍もある身体なので、いかにも強敵という感じですね。

蜃気楼を作るということでいえば、中国は明の時代の医師で本草学者である李時珍(り じちん)が書いた、中国史上でもっとも内容が優れているとされる薬学書の『本草綱目(ほんぞうこうもく)』では、蛟の一種に『蜃』というものがいます。

これは蛇状で竜のように角を持ち、たてがみは赤く、腰から下の鱗は逆さに生えた逆鱗となっていて、『燕子(ツバメあるいはカキツバタ)』を食べるとあります。

この蜃が吐いた気が、楼のように雨を生むことで『蜃楼(蜃気楼)』ができるという説があります。

鬼太郎の蛟龍は、ここに影響を受けているという見方もあるかもしれません。

また、蛟龍は水を操る龍なのですが、蛟龍の蛟が日本では『ミズチ』と呼ばれています。

これは、水の蛇なのでミズチという名前です。

このためか、タイムスリップした鬼太郎が鑑真を助けるという内容の『蓮華王国』では、『蜃(みずち)』という名前で鬼太郎たちの敵として登場しています。

まとめ

今回は、中国の伝説上の生物『蛟龍』に関して紹介しました。

鬼太郎においては、まるで違った形状になって登場していますね。

これはやはり、水木先生のアレンジがなされているということでしょうか。

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